私たちの身体の中を駆け巡っている血液は生きていくために重要な役割を担っています。特に赤血球は、身体の各臓器が働くのに必要な酸素を運んでおり、それが失われると様々な異常をきたす恐れがあります。今回は血液と血液の健康に必要な栄養のお話です。
身体にとって日付が変わる0時までには就寝し、7時間程度眠るのが理想的な睡眠時間といわれています。
深い眠りに付くとメラトニンの生成量が増え、成長ホルモンの分泌を促し、身体の修復、強化、再生に使う代謝エネルギーが働きだします。血液にも寿命があって、このとき血液も生まれ変わるのです。
※今回は血液の話ですが、この「メラトニン」実は強い抗酸化力も持っているそうです。
抗酸化力の話はまたの機会に m(^^)m
血液の健康とは
血液の健康とは、量がたっぷりで、質が良くて、巡っていること。
1.量がたっぷりある
血液は毎日捨てられます。赤血球が作られる段階で、赤血球の素となる鉄やタンパク質が不足すると赤血球の生産量が低下してしまいます。特に女性は生理のために、定期的に血液を消費しており、妊娠時には血液を胎児にも送るため、血液不足になりがちです。また、水分が足りないと、血液が濃くなりすぎて、いわゆる血液がドロドロの状態になって巡りに影響が出てしまいますので、水分を補給(泊湯)することも大切です。
2.質が良い
血液の構成成分がそれぞれの役割を果たせる状態になっていること。血液の質は、食べるものによって、直接影響を受けます。
食後には栄養分はたくさん流れますが、それ以外の時にいつも糖分や脂肪分が流れていると、それは細胞の老化を引き起こします。栄養分、特に糖分や脂肪分は、体が必要とするときに、体が必要とする分だけ、血液中に存在するのがいいのです。
3.巡っている
血液がいつも、滞りなく、流れていることは、体中の細胞が元気でいるために必須です。血液は身体の中で唯一、流動性をもっている組織です。血が通る道路とも言える血管は地球を2周半するほどの長さで、心臓から出た血液が体内を巡り、再び帰ってくる時間は約30秒とか・・・
血液は、動脈を通っているときは心臓の拍動で流れますが、静脈を通っているときは、静脈の周りの筋肉の収縮によって心臓に戻ってきます。下肢の筋肉がしっかり収縮しないと、心臓に血液が戻れなくて、下肢に血液が停滞してしまいます。
血液の流れをよくする方法は、運動することと、温めること、です。また、血液の巡りをよくするには、副交感神経が優位になるようにリラックスできる状態を作ることもいいそうです。緊張している状態が続いたら、自分でゆるめるように心がけてくださいね。
血液成分と役割
血液の量は体重の約8%(13分の1)、計算すると体重1kgにつき約80mlになるそうです。
体重が50kgとすると、なんと4Lもの血液が流れていることになります。
血液は、血球成分(赤血球、白血球)、血小板、血漿と呼ばれる液体成分で成り立っています。
血液全体のおよそ44%が血球成分で、残り55%が血漿成分です。
血球は骨の内部で造られ、脾臓で処分されます。
ざっくり、血液は全身に必要なもの(栄養や酸素や熱)を器官や細胞に届けて、必要のないもの(二酸化炭素や老廃物)を回収し肺や腎臓へ届けます。主な役割は下記の通り!
- 酸素を運んで二酸化炭素を回収する ・・・ 赤血球・血漿
- 栄養分や要らなくなった物を運ぶ ・・・ 血漿
- 体に入ってきた細菌などを退治する ・・・ 白血球
- 出血したときに血を止める ・・・ 血小板
酸素を運ぶ運送業者は赤血球
赤血球の中にはヘモグロビン(ヘム(鉄)+グロビン(タンパク質) )がぎっしり詰まっています。
ヘモグロビンは肺から酸素を結合して出発、体の隅々の細胞に酸素を届け、二酸化炭素を抱いて肺に戻るのが仕事です。いわば運送業者です。全身に酸素を運ぶには、働き手の数とやる気が必要です。赤血球数は人員、ヘモグロビンは赤血球のやる気の源。赤血球数やヘモグロビンが少ないと全身に酸素が行き渡らず支障がでてきます。
毎日、体内の1/120の赤血球が壊されますが、同じ数の赤血球が作られ補給されることによって、体内環境が保たれています。血管内を距離にすると500キロメートル走り続け、120日経つと寿命を終えます。
血液を動かしているのが心臓です。動脈は(真っ赤)で 静脈は(黒っぽい)です。血液検査時の採血は静脈から行われます。静脈血は、酸素を組織に運び終わった血液です。静脈血に含まれる酸素量はとても少なく、体に不要な老廃物や、二酸化炭素を多く含んでいるので、暗赤色をしています。
血液の不健康が病気を作る
赤血球が減ると出るシグナル
たとえば、
- 手足の冷え、慢性の冷え症、肩が凝る、イライラ、切れやすい
- 自律神経の乱れ
- 血圧、脈拍、呼吸、体温、足が熱い等 コントロールが出来ない
- 貧血(赤血球が酸素をつかまえられず,働かなくなっている)
- 立ちくらみ (脳が死にかけている状態で亡くならなかった状態)
シグナルを放置すると・・・
病気になるリスクがUPします。
血液中の酸素をもらって体の細胞は働きます。手足が冷たいのは酸素を抱いていない血液だから。そのままにしておくとガンの発生に向かっているようなものなのです。
たとえば
- 自己免疫不是症候群 アトピー 掻いて皮膚が破れると痒い、辛い
- 花粉症、アレルギー
- 膠原病 (細胞と細胞がくっついて固くなる現象 膠=(ニカワ)コラーゲン)
- 認知症
- 癌 → 自己免疫不全と呼ばれる
がん細胞について
無酸素でブドウ糖を分解することで生きている。成長スピードは10年で1㎝位の
のろまな細胞。 熱に弱く低体温が好き。ブドウ糖が餌。 酸素が嫌い。
※ がん細胞は酸素が多い、健康な血液では大きくなれない \(^o^)/
手っ取り早く、血液が健康か知るには、瞼の裏でチェックを!
きれいに赤くなっていればOK、減っている場合は奥の方から白くなってきます。
全部白かったら要注意!!
まとめ 血液を健康に!
血液は、毎日捨てられ、作られています。
血液を健康にするには、バランスのとれた食事を心がけたうえで、血液の細胞を作っている栄養素(特にタンパク質、ビタミンB12、葉酸、脂肪等)を、毎日取り続けることが大事です。
サプリメントとしてビタミン、ミネラル群を追加される方は多いと思いますが、健康維持のためには、基本に植物性のプロテイン(体を作る材料)を取り入れたほうがいいです。 その上で、ミネラルやビタミンなどの「補酵素」追加です。それらは、代謝酵素(体内で栄養素を分解・合成するもの)をサポートし、分解・合成を円滑に進めるという役割を担っているからです。材料が貧弱だとせっかくの設備投資も無駄になりかねません。
そして、健康維持のためのプロテインを取るタイミングは夕食後がいいです。就寝後に出る成長ホルモンの分泌に作用し、寝ている間に身体を修復し血液をサラサラサラにしてくれます。
血液を健康にして、医者いらずの体になりましょう!